チュートリアル

ソフトウェア科学会第40回大会チュートリアル
「試して作って知る ライブプログラミング入門」

講師
加藤 淳(産業技術総合研究所)
橋本 麦(産業技術総合研究所)

日時
2023年9月11日(月),14:00-17:00
日本ソフトウェア科学会第40回大会の併設イベントとして開催されます.

開催形態
会場にて開催し,オンライン配信も行います.

概要
ライブプログラミング(Live Programming)は、プログラムを開発する際の「編集」と「実行(デバッグ)」サイクルの溝をなるべくなくし、インタラクティブなプログラミング体験を実現しようとする試みです。近年、プログラミング言語、Human-Computer Interaction、ソフトウェア工学、コンピュータ科学教育といった分野をまたいで注目されており、各分野の国際会議で論文が発表され、関連セッションが設けられたり(CHI: Programming Experience)、ワークショップが併催されたり(LIVE, PX)活況となっています。

本大会に参加される方の多くが、ご自身でもプログラミングされるでしょうから、ライブプログラミングは、日々の生産性・創造性に大きく関わってくる身近なトピックといえると思います。そこで本チュートリアルでは、ライブプログラミングをはじめとする、プログラミング体験を向上する関連研究について、デモを交えながら簡潔に紹介します。

さらに、Webブラウザだけでライブプログラミング環境を作るハンズオンを通して、便利なプログラミング環境が意外と?簡単に作れることを体感していただきます。このハンズオンは、JavaScriptとHTMLについて「何となく」の事前知識があれば、実践的な開発経験がなくてもご参加いただけます。ReactやVueといったJavaScript用フレームワークは、便利ですが、人を選びますので、今回は使いません。つまり、本大会に参加される方ならほとんどどなたでも歓迎です。HTML/CSSについて一通りの知識があれば、独自の拡張を施して、さらに楽しめると思います。

最後に、ライブプログラミング環境を自作し、ご自身の映像制作にも役立てている映像作家の橋本 麦さんにも登壇いただき、アートとプログラミングの切っても切れない関係、そしてライブプログラミングの先にある、創造的な活動のための道具が簡単にプログラミングできる未来について考えてみたいと思います。